第21回活動報告 H18.10.21

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活動日 H18.10.21

三島街道

 今回の活動は今期5回目発足から通算で21回目となります。前回の作業では転石を利用して石積型浸透橋を作成する作業を行ないましたが、今回も前回の地点より約200m程先にある沢(ウドが沢源流)に同じ工法にて桟橋を架ける作業を行ないました。沢は源流域ということもあり斜度がきつく転石がゴロゴロしている場所ですが、今まで培ってきたノウハウと前回の作業の経験、技術、知識を駆使して転石を利用して土台としカラ松の巨木を架けて橋とする工法です。班編成は石を積み上げて土台を作成する班とカラ松(直径30cm×4m)を除伐する班に分かれて行なうこととしました。伐採したカラ松を移動する方法はやはりロープを掛けて人力で引っ張って移動することとなりますが、今回は参加人数が多いため引っ張って移動する作業もスピーディーに行なうことが出来ました。また沢筋ではない場所で伏流水が流れ出ている箇所があるため、今回初めての工法である「横断溝」を作成して湧き水を沢筋に流す溝を4箇所ほど確保しました。これは街道跡の場荒れを防止する手段としては必要不可欠の工法であり、今後の作業でも街道跡にじわじわと水が染み出ているような場所では充分活用できるものであることは言うまでもありません。

なお、昨年度林野庁より購入した針葉樹(カラ松)はとりつきより約2.0Kmまでに生えたものであったため今回の作業からは新たに日光森林管理署の調査に基づいて「桃の木峠」手前までの5.0Km間の針葉樹5.47㎥分を林野庁関東森林管理局より購入いたしました。この部材(カラ松)の調達により更に復元作業が進行することはもとより、今後予定している最大規模な崩落箇所の桟橋作成作業の基本部材として今回の「針葉樹」(カラ松)購入は大きな役割を果たしています。

 本日は、会員の参加人数は21名、日光森林管理署より流域管理調整官と森林官の2名が同行したことで総勢23名。作業では桟橋の組立工程や段取りが明確になり、また「横断溝」作成作業では的確な指導をいただき非常に有意義な活動でした。

三島街道

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