第60回活動報告 H24.11.10

活動日 H24.11.10                                                   
 
 「三島街道を復元する会」も発足から早や10年が過ぎ、活動も60回目となりました。今期の活動は今回が最終となります。会の発足時には会員総数は60名程いた会員数も、発足時にご高齢の方が多かった事もあり徐々に脱会され、現在では19名となってしまいました。その内で作業に参加される方は毎回平均5~6名と寂しい状況となっています。発足から5~6年目までは健脚ぶりを披露してくれた方々もやはり年月には勝てないようです。それにもまして宇都宮や遠方から参加する会員の方々には片道100Km以上の距離を一人で往復運転することも負担が大きいようです。
現在では会員の平均年齢は50歳後半となってします。30歳~40歳代の会員は当初30人程度いましたが、会を重ねる度に減少し現在はいません。発足時に40歳代だった会員も10年の年月を経てそれなりに年をとってしまいましたネ!!。
イメージ 3
発足当初は旧「男鹿橋」より「桃の木峠」までの約9Km間の整備として、道片を塞いでいる針葉樹の伐採や枯倒木および風倒木の撤去、また間伐や下草刈り等の作業を中心に行ない、参加者も目標を持って充実した作業を行うことが出来ました。また、当初歩行が困難であった土砂等が崩れて道を塞いでしまった崩落個所等も鍬やスコップで整正し、「木桟橋」を組み上げたり「片桟橋」を架けたりと参加者が一丸となって取り組み、一人一人が努力した成果が完成品となって存在することで会員同士の親交も深まり、達成感と共に充実感も計り知れないものがありました。
 
イメージ 2
イメージ 4さて、今回の作業は三島街道復元跡を男鹿山林道とのとりつきから道なりに歩き、転石や風倒木・古倒木及び落枝の除去を行いました。時間的に「桃の木峠」までは余裕がないため中間点のウドヶ沢までの作業とし、ここを折り返し点(ここで昼食をとりました。)として作業を行いました。標高約1,000mの山中は紅葉も終盤となり枯れ葉が堆積していますが、これがクッションの代わりとなって歩きやすく疲れも溜まらない状況でした。それも高度が上がるほど強く感じました。当日はキャンプ場をとり囲む周りの山々では、山頂付近(標高1、200~1,300m)には雲がかかり、時々白く雪?化粧をした景観を覗かせているものの、中腹ではそれほど寒さは感じませんでしたが、時折山頂より吹き下ろす風は冷たく高度差を感ぜずにはいられませんでした。
イメージ 5
イメージ 6今年はキノコがほとんど出ていません。昨年は「クリ茸」「ナラ茸」「アミタケ」「ハナビラ茸」等・・・・斜面や切り株に結構生えていましたが、今年はどこを探しても1本も見つかりませんでした。元来特にキノコが大量に生える山ではありませんが、それにしても異常気象のせいなのでしょうか?また、「サル」「鹿」などの動物にも出会いませんでしたし、野鳥のさえずりも無く、静まり返った状況の中、我々が歩くたびに熊よけの鈴の音だけが異様に鳴り響いていました。
 
集合場所の「ワイルドフィールズおじか」キャンプ場は、鮮やかに色付いた木々も落葉を始めいよいよ冬到来と言う兆しが見え隠れする気候となっていました。周りの木々は早いものでは落葉し寂しそうに佇んでいましたが、一部の木々の色付きは一番の見ごろとなっているものもあり、それは見事なものでした。
 
イメージ 1
今日は、東北道那須塩原ICから塩原温泉峡を抜け尾頭トンネル辺りまでの山々は今が見ごろで絶景です。また、日光自動車道からは今市鬼怒川ICから鬼怒川温泉郷を過ぎて龍王峡からが最高の紅葉が見られます。今年は特に黄色に色付く広葉樹が際立って、その中に点在する真っ赤な葉々が鮮明です。気温が一気に下がった年の紅葉は例年になく鮮やかで見ごたえがあります。
針葉樹でも「カラマツ」は「落葉松」と言われ葉が黄色に色づき落葉します。男鹿山の裾野から中腹まではこの「カラマツ」の林が一面に広がり、黄色い絨緞を敷きつめたかのような見事な景色を生み出します。今回も三島街道の標高約1,000mから見下ろした「カラマツ」の絨緞は本当に見事でした。
 
平均気温が5℃以下になると葉も枝から落ちて紅葉も終わりとなるそうです。キャンプ場付近では日中気温は10~13℃ですが朝晩は2~3℃まで冷え込むそうです。平均気温はそれでも7~8℃と言った状況でしょうか?5℃を割り込む日はそう遠くない日数で到達しそうですので、男鹿山界隈の紅葉を見るには11月初旬から中旬が最大のチャンスでしょう。