第23回活動報告 H19.5.26

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活動日 H19.5.26

三島街道


最初に、去る5月3日朝、会の代表が心不全のため逝去されました。突然の訃報に敢然としている次第です。会員一同、また関係者一同、謹んで哀悼の意を表します。
なお、活動の前に、故代表の遺功を偲ぶため出席者全員で1分間の黙祷を奉げました。

さて、今期(第5期)1回目、発足から通算で23回目となる今回の活動を行う前に、会の規約に則り「第4期総会」を併せて開催いたしました。総会では、出席した会員の方々より、発起人である代表亡き後の会の活動について多大なご意見や感想を頂きましたが、発足当初の目標であった第1期工事の日光森林管理署管内「桃の木峠」までの間の復元作業を継続して行い、完成させることとなりました。指導及び協力を頂いている「日光森林管理署」からも今後も継続してバックアップするとの方針を出していただき、今期(第5期)は予定通り毎月第3土曜日を割り当てて4月から11月まで毎月1回、8回/年、作業を行なうことに決定いたしました。
なお、「定時総会」により会の代表は現役員の中から互選によりK.H氏が選任されました。
新代表のK.H氏は山歩き、特に山菜やキノコに造詣が深く、故代表に劣らずボランティア活動に前向きに取り組む心強い方で、三島街道を復元する会の活動を常にバックアップされてきました。
また、会の活動拠点でもある「ワイルドフィールズおじか」http://www.wf-ojika.jp/も継続して使用させていただくこととなりました。

今回の作業箇所は、昨年度行なった横川林道とのとりつきより修復箇所を約4.0Km進んだ場所から更に100mほど先のウドガ沢支流の源流部に木桟橋を架ける作業と一部崩落箇所の不陸整正作業です。今回は代表のご逝去前に毎年恒例となっている日光森林管理署と三島街道を復元する会の共済イベントを計画し、新聞紙上で公募(毎日新聞下野新聞東京新聞等に記事掲載)していたことで、既に一般参加者8名ほどの応募があり「森林整備体験イベント」と併せて復元作業を行うこととなりました。

今回の参加人数はイベント参加者5名(3名欠席)と会員22名、また、日光森林管理署より署長様、流域調整管理官様、業務課長様が指導に当たられ、総勢30名と大所帯での作業となったため、昨年度の続きの木橋架け作業を行なう会員による班とイベント参加者(初心者)中心の除伐・下草刈り班の2班に分けて作業の割り振りを行ないました。
第1班はベテラン会員中心でウドガ沢源流域まで進み作業を行なうこととしましたが、第2班は昨年度末の作業で完成した横川林道とのとりつき部分、三島街道入口階段より北側部分の、まだ未整備区間の除伐及び整備作業を行なうこととし、作業時間は予定通り午後3時を目途として、各自が作業道具を手に入山しました。

当日は天候に恵まれ、5月下旬にもかかわらず気温は上昇し、関東平野部では30℃を越える真夏日となりましたが、標高1,000m超の男鹿の深山でも27℃まで上昇し作業をすると汗ばむほどとなりました。しかし、山の幸(山菜)は丁度採りごろ、食べごろ。会員の中には下山する際にお土産(山菜)を沢山採って持ち帰る姿が印象的でした。
作業においては、昨年度林野庁より購入したカラ松を橋桁として沢筋に架けて使用するため、伐採した丸太を運ぶ作業からのスタートとなりました。運搬はやはり人力でロープを掛けて引きずる方法でおこないましたが、長さ6m太さ30cm程の丸太を引きずることは並大抵ではありません。しかし、参加者全員が力を合わせて取り組んだ事でみごとに橋桁が完成しました。ベテラン会員は精鋭揃いのため手際よく作業をこなし、わずか3時間強で見事な木桟橋が出来上がり、過去の経験が生かされた、強度も完成度も文句なしの立派な木桟橋となりました。

初参加のイベント参加者を中心とした第2班の除伐・下草刈り作業では、未整備の約1Km区間を10名で作業にあたり、安全に安心して歩くことが出来る状況まで整備が進みました。ただ、チェーンソー等を使用しての直径15cm以上の針葉樹の除伐作業は次回以降に行なうこととしましたが、今回、森林整備イベントに参加した方々が「三島街道を復元する会」への入会を希望され会員となったことからも、今後の会の活動が更に充実することは間違いないと確信しました。



三島街道