第59回活動報告 H24.10.20

活動日 H24.10.20
 先ず、先月(9月度)の活動は残念ながら都合により中止となりました事をここにご報告いたします。
 
さて、先般太平洋上で発生した台風21号が昨日まで北上を続け、そのまま進めば関東地方に接近するとの予報でしたが、日本列島の手前で進路が東方にそれ、八丈島を過ぎたあたりで温帯低気圧となったこともあり、本日は天気も安定し秋晴れの快晴となりました。
標高820m地点にある「ワイルドフィールズおじか」キャンプ場では朝晩の気温は限りなく0度に近づき、早朝の車の窓ガラスは放射冷熱でフリーズするほど下がり、午前中や夕暮れ時は肌寒く感じますが、日が昇るにつれ気温も上昇し、日中はTシャツ1枚でも充分過ごせる程となります。
この時期は山中で作業を行うにはまさにベストコンディションというべき状況ですが、このキャンプ場からさらに200m程高い作業を行う場所では、歩行中や作業を行っている時は程良い汗が出るくらいでも、昼食時や休憩で体を休めたり、日陰で休息をとると途端に寒さが身に沁みてきますので、やはり防寒用の上着を1枚用意して行った方が良いと痛感しました。イメージ 5
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「三島街道を復元する会」が復元作業を行っている通称三島街道(古道)は、キャンプ場から男鹿山林道~横川林道を経て約2Kmの地点を「とりつき口」とし、ここから通称「桃の木峠」までの約6Km間で活動(復元作業)を行っています。今回の作業は「とりつき」から約3.5Km先で道を塞いでしまった風倒木(直径約60cm、長さ約10m)の撤去と道中の枯倒木等を除去する作業です。そのため、チェーンソーは必須アイテムとなりますが、チェーンソーの刃が切れないほど事故に繋がる状況は大きくなるばかりか、無駄な体力をも消費してしまいますので、出発前に入念に「目立て」を行い準備を整えました。
 
先月は作業を行わなかったため状況が今一歩つかめませんでしたが、出発してから目的の現場までは結構場荒れしており、枯れ枝が散乱していました。また、今年は例年になく「栗」や「どんぐり」が豊作のようで、途中、数か所で栗のイガが大量に落ちていました。勿論、中身は痕かたも無く「熊」が食べてしまった後でしたが。
キノコも夏場の異常気象のせいか、ほとんど見かけませんでした。昨年のこの時期は作業を行った地点でもナラ茸や舞茸を収穫し、紅葉で色づき始めた樹木や枯れ葉が堆積した状況も見受けられましたが、今年は山頂(標高1,200m)付近の紅葉樹がちらほらと色付き始めた程度で、私的感覚では約2週間ほどのズレがあるように感じましたので、見ごろは11月初~中旬になるでしょうか?。
 
イメージ 2今回の参加者は5名です。作業は多少危険が伴うため無理をせずに行うこととしましたが、チェーンソーを用いた作業は効率よく、短時間で巨木を撤去することが出来ました。手鋸や斧・鉈では何人~何十人でかかっても到底無理な作業ですが、機械(チェーンソー)を使用すればあっという間に作業が完了してしまいます。ただし、チェーンソーを操作するには、それなりの知識と経験及び安全を考慮したルールの順守等、細心の取扱いが必要ですので、必ず専門家に立ち会ってもらった方が良いでしょう!!。
 
なお、今回予定していた作業後の1泊2日「親睦会」は参加者数割れにより中止となりました。ただ、作業がことのほか早く終了したことでキャンプ場には午後2時過ぎに戻れましたので、会長のご厚意で親睦会用に自ら手作りで持参された「熊肉鍋」を御馳走になりました。
会長は地元の猟友会に所属し年間数頭~数十頭の「熊」や「鹿」「猪」を捕獲するそうです。今回の熊肉は昨年の原発事故の影響を受ける以前に獲った熊の肉で安全だそうです。猟師が作る料理だけに、熊肉の量が半端でない位多く入っており、とても柔らかく独特の味や歯ごたえがたまりませんでした。また、具材は地元(三依)で採れた大根・ねぎ・ニンジン等の野菜で、その切り方や量も圧巻でした。アドバイスとして「熊肉鍋」の場合は、白菜は入れると苦みが出てしまうので入れないほうが良いとのことですが、何より味付けが自家製の味噌を基本とした素朴ながら絶妙なバランスでとても美味しく頂きました。イメージ 3
イメージ 6また、今年採れたての新そばの「そば粉」をお土産に頂きました。早速家に帰って「そばがき」にしてみましたが、そばの香りが新鮮で粘り気が強くあり、「そば」として打てば「こし」の強い美味しい「そば粉」であること間違いなし。近いうちに自宅で「そば打ち」を体験したいと思います。何はともあれ、今回は地元の「幸」に大満足でした。
 
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作業当日は、「ワイルドフィールズおじか」キャンプ場では、アウトドアショップWILD-1が主催する「むささびタープ販売&実演inおじか」のキャンプイベントが開催され、このイベントに申込んだ約80人程のお客様は、それぞれに持参のテントやタープを張ってキャンプを堪能していました。また、ご家族で参加されたお子様連れのキャンパーにも喜ばれる盛りだくさんのイベントが開催され、アウトドアメーカー等による最新のアウトドアグッズの展示会や即売会も行われ、普段は物静かなキャンプ場もこの日ばかりは人ごみが出来るほど活気に満ちたキャンプ場となっていました。
 
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この写真は、横たわった大木をチェーンソーで切断している途中で、幹の中から大量の水が噴き出てきたときのものです。多分、風で倒れて上下さかさまになった木の根の部分から、腐った芯の空洞になった部分に雨水が溜まったものだと思いますが、突然、数分間止まることなく大量に噴き出ていました。おそらくバケツで2~3杯分はあったかと思います。勿論、この間はチェーンソーでの作業は中断しました。自然と付き合うには目に見えない部分にも細心の注意が必要だとつくずく思いました。
 
 
                                                   

第58回活動報告 H24.818

活動日 H24.8.18                       
 
 
イメージ 3今夏は、7月初旬より連日30度を超える真夏日が続き、日本列島の各地では35度をも超える猛暑日や一部で過去最高気温を記録するなど異常気象が続くなか、水難事故や熱中症等で倒れる方も急増しているとのニュースが毎日報道されており、追い打ちをかけるように局地的な集中豪雨による水害も報道されています。しかし、こんな状況を払拭するような明るいニュースもありました。それは7月末から8月19日の間で開催されたロンドンオリンピックです。参加した日本選手団は史上最多の38個のメダルを獲得するなど日本にとって最高に盛り上がったオリンピックとなりました。放送は深夜にもかかわらず日本人の活躍をライブで見ようと連日テレビの前にくぎ付けとなり、寝不足になった人も多かったと聞きました。
 
参加された選手団の皆様には本当に御苦労様でした。ちなみに、今回のオリンピックで栃木県からは5人のメダリストが誕生しています。これは、都道府県別にみると東京都、大阪府に次ぐ日本で3番目の人数だそうです。栃木県人もなかなかのモノですネ!!本当におめでとうございます。
≪卓球女子団体の平野早矢香(銀)選手・柔道男子66kg級の海老沼匡(銅)選手・サッカー女子なでしこジャパン鮫島彩安藤梢(銀)選手・そして競泳男子400メートル個人メドレー萩野公介(銅)選手≫
 
イメージ 1さて、今週は不安定な梅雨前線と雨雲の影響で気温の変化も激しく、局地的な集中豪雨が全国各地で発生し、栃木県内でも一部地域で一時間に60~70ミリの雨が降った地域もあり、床下浸水や道路が冠水するなどの被害が出ました。活動日である本日も、塩原温泉側や鬼怒川温泉の山間部までもが「雷雨」注意報が発令されており作業ができる状況なのか心配でしたが、男鹿山のキャンプ場(標高820m)を囲むようにそびえる廻りの山々の山頂付近では雷雨が鳴り響いているものの、キャンプ場は雲ひとつない晴天で、太陽の日差しがまぶしいくらいに照りつけていました。
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今回は猛暑やお盆明けと言う日どりの影響で欠席が相次ぎ、5名の参加人数となってしまいました。作業は三島街道と横川林道との「とりつき」口周りの除草と下草刈りを刈り払い機で行い、ショートカットコースを利用して更に先に進み、とりつきから道なりに約2Km地点で土砂の崩落により道片が狭くなってしまったところの土砂の撤去と道片の確保作業を唐鍬やジョレンを利用して行いましたが、作業を始めて1時間もしないうちに山頂近辺から「雷」が近づいてきました。天気が崩れる程の状況ではありませんでしたが、徐々に「雷」の音も大きくなったため、危険であると判断して急遽下山することとしました。
 
実際に作業を行った時間は30~40分程度でしょうか?三島街道をとりつきまで戻ったところからキャンプ場までは「雷」も静まり、真夏の強い日差しが照りつけていましたが、廻りの山々には平野部から乗り越えてきたかのような入道雲が急速に発達し、覆いかぶさっていました。キャンプ場には12時30分頃に到着しましたので、遅い昼食を皆で摂りながらひと時を過ごしましたが、遠くで「」は鳴っているものの、その後天候が崩れることも無く、ファミリーキャンパーや大学の合宿組にとっては最高のキャンプ生活が送れた一日となっていました。
 
「ワイルドフィールズおじか」キャンプ場からわずか数百メートルのところで「熊」と遭遇したと言う情報が管理人に頻繁に入っているとの事でした。地元の「猟友会」の話では、今年は「熊」・「鹿」及び「猪」の捕獲を行っても「肉」を食用として持ち帰ることは禁止されているとの事です。放射能の検査を行ったところ人体に影響を及ぼすほどの異常に高い数値が検出されたことが理由とか?。そのため、猟を行う人々も減り「熊」は餌を求めて安心して里山に降りて来るようになっていると言う話でした?。幸いにして熊に襲われたという情報は今の所無いということですが、単独で山に入ったり、熊よけの対策を講じなかったりして山を歩くのは極めて危険です。熊と出会う確率は例年に比べ高いので注意しましょう。
また、栃木県内の「きのこ」も放射能汚染により収穫が禁止されています。特にこれからが時期になる「ちたけ」や「まいたけ」は昨年の数値をはるかに超えた汚染数値が確認されたとのことですので収穫は控えた方が良いかも知れません。個人的に検査機関に持ち込んで検査を行うことはできますが、そこまでして食べたければ、スーパーに出ている安心なものを食する方が得策かと思われます。
 
イメージ 4来月の活動日は午前中は「キノコ採り」を行うことにしたいと思います。食べるか食べないかは別として、どんな「きのこ」が採れるのか?楽しみです。そういえば、昨年は三島街道の復元作業中に「舞茸」の小株を見つけ、翌月に取りに行きましたがすでに取られた後でした。「松茸」も収穫時期です。期待しましょう。ただし、県の情報(収穫可能なキノコと地域)によっては、鑑賞するだけとなってしまいますが?。ここ横川地区は放射能の影響は他の地域に比べ低いようですので、地元の検査報告を元に行いたいと思います。
 
 
 
イメージ 5これは横川林道沿いに生っていた「サルナシ」の実だそうです。サルや熊はサルナシが大好きです。サルがわれを忘れて食べることから「サルナシ」と名付けられたとか。サルがサルナシを集めて洞穴にためて醗酵させたのが「さる酒」といわれています。 「さるなし」は、6~7月にマタタビの花と似た(お茶の花や梅の花に似ている)5弁の白い花が咲き、8月になると丸い実をつけます。今が旬の山の幸です。
 
 
                                  

第57回活動報告 H24.7.21~22

活動日 H24.7.21~22                    
 
            三島街道(男鹿~塩原間) 散策トレッキングレポート
前月(6月)は予定していた「男鹿~塩原間の散策トレッキング」が、生憎の雨で中止となったため、今月(7月)に改めて横川から善知鳥(ウトウ)沢林道までの約17Kmの「三島街道散策トレッキング」を希望者を募り歩くこととしました。本来であれば日光市の横川から塩原町の白戸までの約25Km全線を歩くべきですが、時間的な制約や参加者の経験・体力も考慮して塩原側の途中から善知鳥沢林道終点の善知鳥沢橋にショートカットするコースを選択しました。このショートカットにより約8Kmの短縮となります。
 
イメージ 1「ワイルドフィールズおじか」キャンプ場(標高820m)を出発して横川林道と三島街道とのとりつき(標高930m)まではいつもの通り車で移動し、ここから散策トレッキングがスタートとなります。それでも散策の道のりは約17Km強はありますので、通常の集合時間を1時間ほど前倒しして午前8時45分に集合し午前9時00分出発としました。予定では善知鳥(ウトウ)沢林道には午後3時30分に到着予定ですが、高低差のさほどない120年前の古道と言うこともあり、時間に余裕をもった計画としました。
 
ここ2日ほど前から7月とは思えないほどに気温が下がり、今朝は家(宇都宮)を出るときは曇天で気温も16度と肌寒く、4月下旬並みとの情報でした。また、塩原温泉を過ぎ尾頭トンネル抜ける辺りまでは小雨がぱらつき山々にはガスがかかった状態でしたので、本日の散策イベントを中止とするかどうか迷いましたが、集合場所である横川の「ワイルドフィールズおじか」キャンプ場に着いた時点では青空が見える程に天気が一転し、気温も20度を超える気温でしたので、予定通り決行することとなりました。
 
午前9時過ぎから歩き出し約2時間で、「桃ノ木峠」(標高1,220m)に到着。ここまでは今まで作業を行なっている事もあり計画通り進みました。このまま順調に行けば塩原側は下りとなるため、残り約10Kmの道のりを、途中休憩を入れても3時間程度で善知鳥沢林道に到着する予定でした。ところが、「桃ノ木峠」では午前12時過ぎまで約1時間の昼食と休憩をとり、余裕を持って出発する予定としていましたが、到着してから急に風が強くなりガス(雲)がかかり出し、到着後15分もしないうちに周りの景色は「雲の中」状態となってしまい、気温も急に下がり出したため慌てて各自持参していた防寒着や雨具を覇おり、食事もままならないうちに20分程度の休憩で出発することとなってしまいました。残念ながら塩原側では善知鳥沢林道に到着までガス(雲)が消える事はなく気温も上がりませんでした。このため笹の生い茂った街道跡を歩くうちに衣類は雨に打たれたかの如く濡れてしまいました。
 
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午後12時20分、道中最大の難所である大崩落個所に遭遇。その崩落巾は約30mほどあり道跡らしき形跡は一切ありません。岩盤崩落のため急峻な崖になっており、傾斜は約45~50度もありますので高巻きもできない状況です。昨年の記憶を元に登坂ルートを探した結果、約10m程戻ったところの比較的足場の安定した傾斜伝いに約20mほど降下し、ガレ場途中から斜め上方に足場を確保しながら斜面を登れば約30mほどで三島道跡に出る昨年同様のルートが最も安全で登りやすいルートである事が確認できたので、準備していた登山用ザイルで個人ごとに体を確保しながら独りずつ時間をかけて渡ることとしました。一歩間違えれば数十メートル下の谷底まで滑落し命の補償はないに等しい峻嶮な場所で、まして路面は濡れて滑りやすいという最悪の条件ではありましたが、全員無事に向かい側の三島道跡まで登ることが出来ました。めでたし!めでたし
 
午後1時15分、「石積みの廊下」に到着。ここで約15分ほど休憩をとりました。景色は生憎ガスがかかった状況でしたが、約120年ほど前に作られた道とは疑うばかりにしっかりと石積みの原形を見ることが出来ました。こんな山奥にどうやってこれほどの大きな岩を運び積み上げたのか?。しかも、長さは50m以上の距離はあるでしょうか?。重機や機械のない時代に人力でこれほどの石積みを短期間で積み上げ整備するからには、相当の権力と資金と人々が動いたことは間違いないようです。残念ながら昨年より崩落した大石が多く散乱しているように感じました。現在の状況を維持するためには少しの手間と時間が必要ですが、是非、後世にも残したい遺物であると感じました。
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午後2時30分、三島街道を外れて善知鳥沢林道にショートカットする分岐点に到着。ここで約15分ほど休憩をとりました。入口の尾根には踏み跡があるため間違うことはあまりないと思いますが、念のため目印のテープを付けておきました。ここから先は時間的な制約もあり正規ルート(三島街道)ではなく、コースを外れて尾根伝いに善知鳥沢林道まで下りる予定でした。しかし、何故か入口は間違っていませんが、下り始めてすぐにコースを外れて踏み跡が途絶えてしまい、途中から間違ったルートを進んでいる事に気付きました。ここで方向修正すればよかったものの、そのまま急勾配の斜面を降りて行ったところ、残念ながら昨年道に迷った際に決死の覚悟で降りた難所中の難所である高さ5mの滝の横の崖の上に出てしまいました。この場から逆に今降りてきた急こう配を登るには体力的にも厳しい状況ではありましたが、全員が取り乱すことも無くルートを探して一旦急峻な山肌を登り、谷筋から迂回しながら尾根を2か所超えた北側ににようやく善知鳥沢林道に繋がるルートを見つけることができました。良かった!!!今回も通常ルートであれば約30分で善知鳥沢林道に出る予定でしたが、道を探しながらの迂回コースとなったことで約1時間30分の時間を費やすこととなってしまいました。結果、危険度は昨年に比べ少ないものの体力は2倍以上を費やす結果となってしまいました。
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午後4時10分、善知鳥沢林道の善知鳥橋上の車止めに無事到着。今回も何とか難関を乗り越えて全員無事にたどり着くことができました。昨年も書きましたが、今回のルートは登山靴(ビブラムソール)とハイキングシューズ(ウレタンソール)、スパイク付長靴と普通の長靴と参加者は皆バラバラの履物で臨みましたが、靴の善し悪しがはっきりと出たトレッキング体験となりました。谷筋ではスパイク付長靴に軍配が上がり、急こう配のガレ場や斜面では登山靴に軍配が上がりました。靴底がウレタン製のハイキングシューズは、濡れた岩や斜面では足をとられて(滑りまくり)危険な体験を強いられました。オールマイティはありませんが、整備された登山道や高所の岩肌と違い、未整備の山道や笹藪はスパイク長靴の方が使い勝手は一歩リードしたようです。
 
午後4時15分、今回は善知鳥沢林道の車止め(善知鳥沢橋)まで車が入れましたので、善知鳥沢林道を歩く事なく乗車し、一路「華の湯」温泉まで直行しました。ただ、善知鳥沢林道は数か所で道片がえぐれて幅員が狭い所や土砂が崩落している箇所があるためゲートより奥に車で行くのは危険です。また、ゲートには鍵が掛かっていますので許可が無くては入れません。ルールは守りましょう。
 
午後4時30分、「華の湯」温泉でゆっくりと疲れをとり、温泉内の「母手寿」と言う食事処で夕食をとり、午後6時00分「ワイルドフィールズおじか」キャンプ場に向かいました。
今回の参加者の平均年齢は65歳です。最年長は74歳ですが、みなさん本当に元気です。本日のイベントで皆さんの団結心も一段と固まったように感じました。これからもいろいろなイベントや取り組みを計画しながら、「三島街道を復元する会」を継続していくよう努力していきたいと思います。
 
午後6時45分~、「ワイルドフィールズおじか」キャンプ場に戻り、就寝までのひと時「懇親会」を行いました。自称、体力には自信がある「老つわもの」達ですが、さすがに「人生を長く生きてきただけのことはある」と言う経験談やうんちく話に花が咲き、笑いの渦が絶えない中酒も進み、いつの間にか10時を過ぎてしまい、床に就くこととしました。参加下さった皆様には、大変お疲れ様でした。就寝
 
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写真は、「熊」が今年新しく育った柔らかい樹皮と樹液を頬張った跡だそうです。今回のトレッキングでは、大なり小なりのこの跡が至る所にありました。今まで頬張っていたのでは?と思わせるような新鮮な跡を含めて十数か所ほど確認できたでしょうか?ここは熊の領域であって侵入者は人間であるということを改めて確認しました。ただただ、クマと遭遇しないようにしたいものです。
 
また、「鹿」の親子とご対面もしました。数十メートル先を慌てて逃げて行きましたが、近年は鹿が多く繁殖しているようで、大きな鹿角も2本ほど見つけました。
 男鹿山界隈の山頂付近では、「ウグイス」の鳴き声が結構響いていましたので、標高の高いこの辺りは気温的にはまだ「春」なのかも知れません。
キノコ類も若干見つけましたが、ほとんどが小さな「毒キノコ」で採って帰るには至りませんでした。
 
  
                                  
 
 

第56回活動報告 H24.6.16

活動日 H24.6.16                       
 
 
今回は年1回の「男鹿~塩原間の散策トレッキング」を予定していましたが、日本各地で梅雨入り宣言が発せられる中、九州や四国の太平洋側で梅雨前線が発生し、地域によっては1時間に200~300ミリの降水量を観測するなど、大雨による被害がニュースで流れていました。2日ほど前には東北地方も梅雨入りが宣言され、この前線が本日未明にかけて中部から関東地方に北上し大雨をもたらすとの予報が出ていましたので、残念ながら本日のイベントは中止としました。
 
今朝7時00分頃は、宇都宮から東北道を北に向かって走行中、矢板ICくらいまでは雨も降っていませんでしたが、西那須塩原ICを降りたころから小雨が降り出し、塩原温泉街までは小雨交じりの薄暗い曇天が続きました。更に、「尾頭トンネル」を抜けるあたりから雨足も強くなり、横川の部落から集合場所の「ワイルドフィールズおじか」キャンプ場の周辺では雨足も一段と激しくなる一方で、やむ気配はありませんでした。男鹿の山々は山頂を望むことができない程に厚い雲に覆われ、時折強風が吹きすさぶ状況でしたが、とりあえず午前10時頃までキャンプ場で雨足の様子を伺うこととしました。しかし、雨は一段と強くなり止む気配が無いため撤退といたしました。
 
今回は天候不順により「男鹿~塩原間の散策トレッキング」は順延としましたが、来月改めて行うことといたします。再度参加者を募りますので、参加希望の方はよろしくお願い致します。日程は、平成24年7月21日(土)~22日(日)の1泊2日になります。勿論、日帰りでの参加もOKです。参加費やスケジュールについて、会員の方には後日改めてご案内差し上げますが、一般参加者については、WILD-1西那須野店及び宇都宮駅東店にポスターを掲示して連絡先を記入しますので、間違いの無いようにご連絡をお願い致します。なお、このイベントはWILD-1とは一切関係が無いことをご了承願います。イメージ 3
 
イメージ 1キャンプ場では、ヒキガエルオタマジャクシから変態し、数千~数万匹がキャンプ場内の池から上がり山に向かい始めていました。本日の雨はこのカエル達にとっては移動のための恵みの雨だったようです。僅か7ミリ程度の小砂利と見間違うばかりの大きさながら、一歩一歩確実にキャンプ場の道や草むらの中を前進していました。気をつけないと大量に踏み潰してしまいますので、細心の注意をはらいながら歩きました。また来年この中の何匹がこの池に戻ってくるのでしょうか?ヒキガエルは、1匹で約2500~3000個の卵を産むそうですが、自然界の厳しさを改めて思い知らされました。
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産卵からはオタマジャクシを経て50日前後で子ガエルになるそうですが、体長は約7mmほどで体は黒くつやつやして見えます。キャンプ場の池から山までの移動距離は約100~150mはあるでしょうか?。途中、舗装道路を横断しないと山には帰れません。車の通行が少ないことを祈ってなりませんでした。
上陸はぞろぞろと一斉に行なうようです。面白いことに、池の一か所からまとまって上陸していくので、観察すると面白いかも?。 他のカエルはこんなことはありません。アカガエルもアオガエル(モリアオ/シュレともに)も、みんなてんでバラバラに上陸していくのに、なぜヒキガエルだけがぞろぞろと一か所から集団で上陸していくのか……。群れる性格なのか? しかし、大人になってからは単独で動くのだから……やはり不思議ですね!!。
7mm程の体長が約1月ほどで約2cmまで成長するようです。ヒキガエルは山で生活しますが、翌年には5~6cmにまで成長するようです。
 
 
                                                  

第55回活動報告 H24.5.19

活動日 H24.5.19                      
 
 
当会の活動は、毎年4月から11月の間に毎月1回(毎月第3土曜日、11月のみ第2土曜日)、計8回を予定していますが、前月(4月)の活動は残念ながら3月下旬に降った晩雪のため横川林道や山中の残雪が多く危険であると判断し中止となりました。そこで今回(5月)が今期初の活動となりますので、集合場所として利用させて頂いている「ワイルドフィールズおじか」キャンプ場のミーティングルームをお借りして、集合メンバーにより年1回の「総会」を開催しました。イメージ 3
 
総会では、前期の収支報告および復元箇所の確認を行った後、今期の予算案並びに作業スケジュールについて検討した結果、日光森林管理署管内の三島街道跡(とりつき~桃の木峠間の約6Km)の復元作業の完了した部分で、風倒木や古倒木及び土砂の崩落等により道片の手直し必要な個所並びに老朽化した木桟橋の修復作業等を中心に活動することを計画しました。また、昨年の6月に古道トレッキングを兼ねて三島街道跡を横川側のとりつきより塩原(善知鳥沢橋)まで塩那森林管理署の区間約17Kmを踏破していますが、今期も行うことを決定しました。往路7時間のハードスケジュールとなりますが、来月、平成24年6月16日(土)に行ないますので、会員は元より一般参加者もお誘いあわせの上、是非ご参加頂きますようお願い致します。なお、当日は古道トレッキング後に塩原にて温泉で疲れを取った後、各自夕食をとり、その後、「ワイルドフィールズおじか」キャンプ場まで移動し「懇親会」を行う一泊のコースとなりますのでよろしくお願い致します。勿論、日帰り参加もOKです。
 
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 今回の参加人数は総会10名、指導をお願いしている日光森林管理署より流域管理調整官とふれあい係を含めて12名でした。なお、作業はとりつきより「桃の木峠」までの間を風倒木や古倒木の除去・撤去作業を中心に土砂崩落や木桟橋の被害状況を確認しながら進みましたが、特に大きな被害もなく、復元状態が保たれていました。
 本日の天気は晴天、標高1,200mの「桃の木峠」でも気温は穏やかでした。「ワイルドフィールズおじか」キャンプ場を出発して横川林道を進むにつれて、男鹿山の景色はまさに「新緑一色」。芽生えたばかりの若々しい新芽が日差しを優しく遮って心地よい景色が広がっていました。
特に、標高1,000m地点から眼下に見下ろす「横川育成放牧場」の景色はこの時期にしか見ることのできない素晴らしい「緑の絨緞」が一面に広がっていました。
 
イメージ 2今年も平均気温が高かったのか、いつもなら両手いっぱいに採れる山の幸も、今年は「採りごろ」「食べごろ」を過ぎてしまい、お土産(山の幸)イメージ 4が採れなかった事は残念でなりません。
ただ、「桜の花」や「みつばツツジ」「やしおつつじ」が満開でちょうど見ごろとなっていた事が印象的でした。
また、気を付けて歩かないと踏みつけてしまいそうに、足元には「たちすみれ」の花が可燐に咲いて春を感じさせてくれました。     「こごみ」は伸びきっていましたが、「ゼンマイ」は採りごろは過ぎているものの、まだまだ食べるには十分な状態でした。また、「ハリギリ」の木の新芽や、沢の上流部には「天然わさび」が採りごろとなっており、男鹿山は今まさに「春真っ盛り」の状況でした。
   
                                  

第54回活動報告 H23.11.12

活動日 H23.11.12                     
 
 
今回は、今期最後(通算54回目)の活動となりますが、今年度は3.11の大地震から始まり、栃木県北部をも襲った局地的な集中豪雨の影響や東海から関東地方を直撃した大型台風の通過、更に夏の猛暑日から気温が下がることなく10月半ばまで真夏日が長引くなどの異常気象等の影響も重なり参加者が減少したことで、8月から10月の間の三島街道の復元作業は残念ながら中止となってしまいました。そこで、今期最後となる今回の作業は、この間に三島街道の復元箇所に被害が出ていないか?、また、修復する箇所がないか?等の状況確認を行なうことを目的として、一部修復作業をも行いながら男鹿山林道とのとりつきより「桃の木峠」までの行程を進むこととしました。
 
とりつきより約2Kmは特に修復を要する場所はありませんでしたが、この間には片桟橋が6か所あります。7月に行った作業でその内の1か所の桟橋の支柱補強工事は完了していますが、残りの桟橋については強固に佇んでおり、特に補修を要する状況はありませんでした。さらに先に進むにつれ枯れ枝の散乱が目立ってきましたが、特にパワーを必要とする修復箇所はありませんでした。しかし、約3Km程先からは枯倒木が道を塞いでいたり、岩盤の崩落により転石が転がっている個所が多くなってきました。また、通常は水が流れていない沢筋でも、大雨により一時的に川となって砂利や石を運んで道跡がガレ場となってしまったような場所も出現しましたが、ある程度の人力による補修作業で復元できましたので、思っていた以上に場荒れはしていない状況でした。ただ、機械(チェーンソー)を使用しなくては撤去や除去が不可能なほどの太い倒木が数か所、道を塞いでいる状況も確認しましたので、これは来期に行うこととしました。
 
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今回の参加者は7名、指導をお願いしている日光森林管理署の流域調整官を含めて総勢8名での作業でしたが、天候にも恵まれ、11月中旬とは思えないほど穏やかな気温となり、久しぶりの作業も適度の汗をかきながら気持ちよく作業を行うことができました。また、いつもなら密集した木の葉で見通しのきかない山々の景色ですが、すっかり葉が落ちてしまった木々の間から、三島街道跡の道跡と勾配及び位置関係がはっきりと確認できたことは今回の収穫と言うことができます。イメージ 2
 
 
紅葉は、キャンプ場周辺ではまだ心を癒してくれるほどの木々の色付きが残っていますが、標高約900m付近では終盤を迎え、木々に色付いていた葉はほとんど落ち葉となって堆積していました。前月中旬の紅葉は約50%程度だったものが、一気に下がった気温の変化により、色付き半ばで枯れてしまい、落ち葉となった様子も目で見てとれるほどであり、更に高い場所(標高1,000m付近)では、雪こそ降ってはいませんでしたが、木々の葉は全て落ちて冬仕度となっていました。
 
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道中、とりつきより3km程進んだところでサルが群れがえさ場を求めて移動している場面に遭遇しました。数十匹はいたでしょうか?不意の侵入者(我々の事です)に慌てふためいた様子で軍団は逃げて行きましたが、ボスザルが群れを守ろうとしているのか、歩いている我々のすぐ横を威嚇しながら数十メートルほどついてきました。観光地にいるサルと違い人間に馴染んでいない野生のサルにとっては自分たちの縄張りに不法侵入してくる人間は敵以外の何物でもないに違いないと強く感じました。1人で山に入って遭遇した時のことを考えると少々不安になりますが、「目を合わせない」「手を上げない」「駆け足で逃げない」「モノを投げない」のセオリーを守れば向こうから襲いかかってくることはないそうですので守りましょう。 
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第53回活動報告 H23.10.15

 
活動日 H23.10.15                     
 
 
 天気予報によると14日の深夜から雨が降り、15日は一日中雨となっていました。特に、北関東の山間部は激しい雨が降るとの予報でしたので、今月の三島街道復元作業は中止することとしました。また、当日は毎年恒例の「親睦会」を会員の方々と一泊二日で行う予定でしたが、作業を中止したことで参加者も集まらずやむなく中止となりました。
イメージ 3そこで、今回は「三島街道を復元する会」がベースキャンプとして活用している「ワイルドフィールズおじか」キャンプ場を紹介いたします。「三島街道を復元する会」が復元作業業を行っている通称三島街道(古道)は、このキャンプ場から男鹿山林道~横川林道を経て約2Kmの地点を「とりつき口」とし、ここから通称「桃の木峠」までの約6Km間で活動(復元作業)を行っています。キャンプ場では、集合場所としてばかりか会のミーティングや作業道具や機器類の保管場所として利用しており、年1回の親睦会も行なっております。現在の登録会員数は39名で構成され、和気あいあいと作業を行っています。
イメージ 2このキャンプ場は、栃木県と福島県の県境にほど近い場所で、標高約820m、国道から2Kmほど林道(舗装路)を入った場所にあり、360度のパノラマ全てが大自然に囲まれた別天地です。特に男鹿岳(1,717m)、日留賀岳(1,849m)、鹿又岳(1,817m)と連なる山々の景色は四季折々に表情を変え本当に圧巻です。いつも感じることですが、車をドライブしているときは車窓からの山々の景色は一部しか見ることができません。また、道路上からは一過性の木々の色付きを楽しむことしかできませんが、キャンプ場から見える景色は山々の四季を通じた絶景は勿論、大空と言う大自然をも自分のものに出来る至福の場所と言えます。ここを拠点にトレッキングやフィッシングは元より豊富湯量の温泉も数多くあるため、都会の喧騒から離れた自然と共に過ごせる数少ないキャンプ場と言えるかもしれません。
イメージ 1特にお勧めのシーズンは秋「今」、キャンプ場近辺の季節はちょうど「紅葉」の真っ盛りで、色付く木々が見事な景観を作り出し、景色に見とれて時間が経つのを忘れてしまいそうなほど見事な山肌が心を落ち着かせてくれます。日によっては周りの山々が白く綿帽子を被り、朝日に映えて絶景と言わざるを得ないほどのコントラストを作り出します。
ちなみに、当日の「ワイルドフィールズおじか」キャンプ場では、ホームセンターカンセキとアウトドアショップWILD-1が主催する「スローキャンプinおじか」のイベントが開催され、このイベントに申込まれた約100人程のお客様は、それぞれにキャンプを堪能していました。また、ご家族で参加されたお子様連れのキャンパーには盛りだくさんのイベントが開催され、最新のアウトドアグッズの展示会や即売会も行われ、普段は物静かなキャンプ場もこの日ばかりは人ごみが出来るほど活気に満ちたキャンプ場となっていました。
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